2020年5月26日
会議三昧。
朝から5つの会議が続く。
まさに会議三昧。これだけ多いのは初めての経験だ。通常の委員会に加えて、5月27日の臨時会に前橋市議会会派:市民フォーラムから修正案が出されることになり、それに伴って各派代表者会議と議会運営委員会が合わせて開かれた。上程される議案第60号(令和2年度前橋市一般会計補正予算)の「市内店舗への支援(未来の芽創造課)」事業費1,184万2千円を減額修正するという内容だ。この事業は市内店舗で利用できる電子応援チケット(1,000円分✖️5,000枚)の発行及び電子スタンプにより決済する仕組みを導入するもの。電子決済により各店舗の負担を減らしながら応援する仕組み。今後も考えれば利用価値はあるが、その金額の少なさや、制度設計の甘さを指摘して時期尚早であるとの主張である。少しでも早く、できるところから、という気持ちもわかるが制度設計の甘さは否めない。
□市民経済常任委員会の報告事項は6つ
(1)令和元年度制度融資の実績について
(2)新型コロナウイルス感染症対策への取り組みについて
(3)新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業者向け資金繰り支援(経営安定資金)の取扱状況について
(4)特別定額給付金の給付状況について
(5)園芸施設費被覆材等張替支援事業の実施について
(6)CSF(豚熱)予防対策事業の実施について
いくつかピックアップしておく。
(1)令和元年度制度融資の実績について
全部で11の制度融資の実績を平成30年度と比較。大きく伸びているのは中小企業経営振興資金で令和元年度の件数は95件、融資金額は15億6,695万5千円となった。平成30年度は36件、3億1,425万5千円なのでその桁の違いがわかる。中でも経営安定化資金が新型コロナウイルスによる影響で大幅増になっているので令和2年度はまたさらに桁が変わってきそうである。
(3)新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業者向け資金繰り支援(経営安定資金)の取扱状況について
既存の経営安定化資金を充実させて、市内中小企業・小規模事業者に対しての支援(上限3,000万円)。
充実内容
・「経営安定化資金」の融資条件に、直近1ヶ月の売上高が対前年同月比の10%以上減少した事業者を新たに追加
・借入れ事業者に対して、5年間分の借入利子を前橋市が全額補助
・借入れ事業者に対して、信用保証料を前橋市が全額補助
・融資期間を7年以内としつつも、特例により最大3年間延長
・「前橋市経営安定資金」内での借換えが可能になるように要件を緩和
□5月14日時点の取扱状況
・累計受付数:1,320件 融資受付総額:224億5,737万5千円
上記受付に伴う本市の財政状況(見込み)
預託金 約118億1,967万1千円(補正予算要求予定)
補助金 約14億1,386万1千円(補正予算要求予定)
利息分、信用保証料だけで14億円にものぼる。需要は高かったが国の経済対策として示された民間金融機関での実質無利子・無担保融資を実現するため、県制度融資に新資金を設けられたことでこの融資は受付を5月8日までとした。県の融資についてはこちらから。
(4)特別定額給付金の給付状況について
前橋市の給付対象者は33万5,715人で15万1,004世帯。申請してから週2回の給付のタイミングで給付している。8月28日まで受付。
・4月24日〜30日 DV避難者からの申請受付
・5月1日 マイナンバーカードを利用したオンライン申請スタート
・5月7日 しホームページからのダウンロード申請書による申請受付開始
・5月14日 第1回給付:オンライン申請を中心に2,860世帯(6,982人)へ給付
・5月20日 ドライブスルー窓口開設
・5月22日 申請書発送 第2回給付:959世帯(2,479人)へ給付
・5月25日 郵送した申請書による申請受付開始
・5月26日 第3回給付:4,513世帯(10,730人)へ給付
□建設水道常任委員会の報告事項は9つ
(1)前橋市都市計画マスタープランの改訂について
(2)前橋市都市の低炭素課の促進に関する法律関係手数料条例の改正について
(3)前橋市建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律関係手数料条例の改正について
(4)前橋市アーバンデザイン協議会の設立について
(5)土地の買入れについて
(6)新型コロナウイルス感染症対策への取組について
(7)嶺公園樹林墓地制度に伴うパブリックコメントの実施結果について
(8)第31回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞について
(9)水道工事における濁水事故に関わる損害賠償の額を決定することについて
前橋市議会議員 岡 正己