2020年7月7日
色。
いつもであれば視察や研修などを入れ込む7月も今年はそういう訳にはいかない。控え室には例年通り色々な案内が届くが、“ほとんどすべて”が古紙回収の箱行きとなってしまう。一応内容を確認するが、“ほとんどすべて”が大都市で行われるものばかりなのでなかなか参加する気にはなれない。中にはWEBセミナーなどの案内もあるが参加してみようと思うものはなかなかない。
これからはNew normal(ニューノーマル)でなくてはならないと分かってはいるものの、今までをなかなか捨てることができない。現状維持の力は強く、変化を恐れてしまう。冷静になって考えてみると変わっていないものなんて一つも無い。同じ朝がないように同じ景色もない。
広瀬川の水の色からふとそんなことを思う。これも萩原朔太郎が残した詩による影響が大きい。「広瀬川白く流れたり〜」の白くは最初は水しぶきが飛んでいる様子を表現しているのかと思っていたが、光の反射によって白く映っていたのだと理解できる。季節や時間によってもその白い表情を変えていく。広瀬川は立ち止まって色々なことを考えさせてくれる。様々な色が重ねられるように白いのかもしれない。
前橋市議会議員 岡 正己