2020年7月10日
コーディネーター。
コロナ禍によって様々な言葉が生まれてきている。BCとACという言葉は、ビフォアーコロナとアフターコロナ、つまりコロナ前とコロナ後を表している。それに加えてWCというのもある。トイレのことではない、ウィズコロナだ。我々はこの何ヶ月間で物凄い変化を体験している。今までどうしてもできなかったことがやらざるをえない状況になって簡単にできてしまっているなんてこともある。会社のテレワークなどがまさにそうだ。守秘義務があるので、セキュリティの関係上、など様々な理由をつけて会社でしかできないと思っていたことが、ほとんど自宅などその他の場所でできることがわかった。それに伴いやった仕事量がしっかりとわかってしまうのでおのずと成果主義になってくる。今体感していることは本当の働き方改革である。この波にうまく乗っていく必要がある。
WEB上でいきなり集められた人達の会議があった。会議が始まってすぐにファシリテーター役を買って出ておけばよかったと後悔した。やり慣れていないところで会議に入るまでの調整に時間がかかり過ぎてしまった。反省だ。主体的に進めていくことで何かが生まれたかもしれないと考えるととても悔やまれる。過ぎてしまったことなので次に活かす。
コロナ禍によってジェネレーションギャップの高さを感じることが多くなった。今までを捨てきれない人達も大勢いる中でどのように調整していくのか。私は今39歳だが我々世代の役割をとても感じる機会が多い。若い人達と先輩たちをうまくつなぐ調整役となることが求められている。WEB会議のやり方もどんどん進化させていかなければならない。今を、今までを疑い新しい価値を創造していく。そのコーディネーターが求められている。
私の控え室がある議会棟の3階は省エネのためなのか電気がついていなくて暗い。3階は議員控え室と3つの会議室があるが他の議員がいなくて会議が行われていなければそこはワンフロアー貸切状態である。日がくれてくると寂しくなってくることもあるが自分のペースで仕事ができるので非常に居心地が良い。別に自宅でもできる作業であっても控え室の机に向かうという行為自体が切り替えスイッチになる。
リモートワークで必要なものは切り替えスイッチだ。メガネとかヘッドフォンとか匂いとか、五感のどこかになんらかの変化を持たせることがスイッチになる。ガムを噛むなんてこともいいのかもしれない。上司に「なにガム食ってんだっ!」と怒鳴られることもないし。
前橋市議会議員 岡 正己