前橋には珍しい地下道。ひんやりとしていて陰な雰囲気が漂う中、取ってつけたような外国語対応の表示に出会う。

「オフシャルなのか？アンオフィシャルなのか？」
ここ以外にも同じような書体で描いてあったが、オフィシャルなものであればいくらなんでも・・・という感じがするし、オフィシャルなものではなくて誰かが必要に迫られて描いたものだとするととても感慨深い。その場合これは落書きになるのか、消される対象になってしまうのか。外国人が７，０００人以上住んでいる市にしてはあまりに不親切である。

こういったことはここだけに限らず、車社会の 前橋にとって徒歩の人しか通らないところへの行政サービスは至らない点が多い。これは観光客など公共交通機関を利用してきた人達も感じることだと思う。歩いてる市民が少なすぎるので本当に誰も気がついていないなんてこともある。そういう意味も含めて私は歩く。歩くと気付く。

チョロチョロと水の音がトンネルの中にこだましている。漏水している（ロースイ）と注意書きで描いてある。これもオフィシャルなのか？アンオフィシャルなのか？この辺りはもともと利根川が流れていた場所なので水が染み出してきたのか。自然の力はすごい。

前橋市議会議員　岡 正己