2020年9月18日
前橋の個性。
議会棟一番乗りは気持ちが良い。朝の空気を纏った清々しさがある。
控え室にて資料の整理と事務作業をこなして、午前中は歴史まちづくりに関して、山本市長との意見交換に臨む。以前より何度かプレゼンを繰り返しているので前向きな話ができてとても良かった。まちづくりにおいて重要なことは過去の失敗に学ぶことである。前橋は空襲を受けているので歴史的建物のほとんどを失ってしまったが、その中でも残ったものもあった。
その焼け野原から様々なものが新たに建築されていく姿に活力を見出したのも理解できる。新しい物好きの気質はここから生まれたのかわからないが、歴史あるもの古きものになかなか意味を見出せない時期があったことは事実だろう。現に焼け残った素晴らしい建物が取り壊されている事例がいくつもある。
新しいものは作ることができる。しかし古いものはもう2度と作ることができない。地震大国であるということも関係していると思うが、木造によって建て替える文化はその技術の伝承のために式年遷宮を繰り返す伊勢神宮に由来しているのかもしれない。
前橋はとにかく壊してしまうことが多かった。しかしそれも見直されつつある。もう2度と作ることが出来ないものをどの様に活かして保存していくか。土地、建物には歴史がある。その歴史は我々の未来に様々なアドバイスをくれるはずである。歴史文化を今に活かしたまちづくりはその街の個性となる。個性は魅力だ。
市民が前橋の個性を魅力と感じることができれば自然と前橋のシティプロモーションにつながって行くはずである。
前橋市議会議員 岡 正己