2018年1月30日

流出。

東京一極集中がさらに加速している。

なぜか。流出が続いている地方都市では住宅補助など住む環境を整えればいいのか。
答えは簡単だ。やりたい仕事が地方にないからである。

ちなみに2017年は群馬県3,631人転出、東京都75,498人転入である。

昔のように東京に憧れて出て行くというよりは
自分のスキルが生かせる仕事が東京にしかないという人が多いように思う。

ライフスタイルは見直され、都会暮らしが羨ましいと思う人は少なくなり
田舎で精神的に豊かな暮らしに憧れる傾向もあると思う。

家を買う時代の限界も感じる。
家を持ちたいという欲求は郊外型の地方都市を促進した。
それをカバーするための公共交通網が広範囲になり維持費がかさんでいる。

一度味わった便利さ手放すことは難しい。
地方の課題はどのように雇用を生み出すかにかかっている。

総務省の調査(2015年)では人口流出の要因として自治体の89.1%は
「良質な雇用機会の不足」と回答している。
それがわかっていながら各地方の政策はどこも横並びのように感じてしまう。
そこから一歩抜きに出なければならない。

進学時の流出はある程度仕方がないと思う。
政府は進学時の地方からの流出を食い止めるため
東京23区にある大学の定員増を原則禁止する法案を開会中の通常国会に提出するという。

東京に行ける人と行けない人を作ってしまうだけではないのか。
知は東京に集まっているのだ。

しかし就職は別だと考えなくてはいけない。
東京で学んだことを活かす場所があればいい。

東京に集まるのは給料の面もあると思う。
なぜ給料がいいのか。儲かっているからだ。

抜本的な企業への対策が必要になる。
どういう企業を誘致するのか、それは前橋らしく前橋の未来にめぶくのか。

らしさがないと企業側も選びようがない。
東京からの距離を武器にしようとしても同じような状況のまちはいくらでもある。

では何が前橋らしいのか?
「生産地との距離」ではないか。
前橋のビジョンは「めぶく。」それには生産地としての意味もある。

ないものがあれば作れる環境がある。
野菜などを作ることにおいて土壌が豊かでいいものが育つ。

いろいろな国の作物を作ってみてもいい。
発酵、醸造、などそこからの発展ももちろんあるだろう。
そこに加工という知恵を投入しさらに大きな産業にすることが出来るかもしれない。

作物だけでなく製造業にもっと力を入れるべきだとも思う。
作れる環境を整える。それこそ「めぶく。」ではないか。

前橋の産業は特徴がない。
高崎は商業の街だ。太田は製造業の街。

前橋は平均的にバランスが取れているとも言えるが突起してるものがない。
アメリカのポートランドにスポーツメーカーのNIKEがある。
なぜか?自然が近く試作品などをすぐに試せる環境にあるからだ。

前橋には赤城山がある。赤城山の魅力は観光だけではない。
今後どこに力を入れて行くかを明確にして、それを雇用に繋げるように考えていかないといけない。

いい仕事にはいい人が集まる、いい人が集まればいいところになる。
前橋で働きたいと思っている人はいると思う。
前橋でなければいけない理由はどこにあるのか。

魅力はどこか。いろんな会社の方にどうすれば前橋に来たくなるかを聞くことも必要だ。
前橋らしさを感じる企業にピンポイントでアプローチもしていかないといけない。
対策を打たないと本当に乗り遅れてしまう。

前橋市議会 議員 岡 正己

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