2018年3月17日

子育てと銭湯。

私の所属委員会である。教育福祉常任委員会が開かれた。
委員会に付託された議案は賛成多数11件、全員賛成3件で全て可決された。

赤利根、岡の質問は4つ
・子育てひろば事業について
・ファミリー・サポート・センター運営事業について
・ひとり暮らし高齢者公衆浴場利用券給付事業について
・児童文化センターの科学・文化芸術活動について

全てだと長くなりすぎてしまうので
子育てひろば事業についてとひとり暮らし高齢者公衆浴場利用券給付事業について説明しておく。

■子育てひろば事業とは、前橋の中心市街地にある前橋プラザ元気21という建物の中にあるプレイルームのことだ。
元西武デパートを改修し、スーパーマーケット、プレイルーム、図書館、公民館、専門学校などが入る複合ビルとなった。
プレイルームは開設以来、多くの子ども連れに利用され、市外からの来館も多く年間約20万人の集客がある。
前橋市の子育てにおける「顔」となっている場所である。
平成30年度当初予算で、プレイルームのリニューアルとして1,468万円が計上されているので
さらに人気のある施設になると思う。

しかし、年間約20万人の来館がありながら館外に出ていくという人は多くないように思う。
平成30年度より、プレイルームを有料化するとともに、指定管理者制度を導入することになり
指定管理者が有する高度な専門知識や経営資源を積極的に活用し、独自の事業を行うことにより
中心市街地の活性化に向けて連携していくということだ。

今後もさらに期待して行きたい。

元気21の1階フレッセイというスーパーマーケットの前にデジタルサイネージが置いてある。
通行料が多いことから設置されているのだと思う。
プレイルームは時間入れ替え制なので入場前にお子さんを連れた家族が
エレベーター前に沢山いる光景を目にしたことがある。

例えば通行料よりも滞在時間を考慮して、サイネージの場所を移動するなどして
現状はただの待ち時間になっている退屈な時間に新しい価値を創造し
前橋市の子育て施策やまちなかの子連れ歓迎のお店の情報などを発信することで
様々な相乗効果、経済効果が生まれる可能性もある。

人が集まる場所からどのようにそのほかの場所へ波及させるかによって新しい価値が創造されるものだと思う。
中心市街地の活性化につなげることはできる。

■ひとり暮らし高齢者公衆浴場利用券給付事業とは、
ひとり暮らしの高齢者に年間36枚の公衆浴場(銭湯)の無料券を交付するもの。
高齢者の健康的な生活の維持だけでなく公衆浴場の利用促進も目的の一つである。

市内の公衆浴場は現在4施設が営業しているが、その数は減少している。
また施設も市内の中心部に偏りがあることから、利用実績についても減少傾向にあり、
平成27年度は登録者数1,310人、使用枚数27,457枚、利用率58.2%
平成28年度は登録者数1,101人、使用枚数25,970枚、利用率65.5%ということだ。

登録者数、使用枚数はともに減少しているが、利用率は上がっているということだ。
今年度予算では804万8千円が計上されている、利用対象が4施設となると1施設あたりは約200万円。
各施設の経営状況はまちまちだと思うがこの補助金の役割はとても大きいのではないかと思う。

先日、近所の萩の湯さんにお伺いして利用券があるから寒くなると
毎日のように来ると言ってた常連さんのお話を直接伺った。

番台さんや他の常連さんとのコミュニケーションも含め楽しみになっているようで
銭湯は必要な人にはとても必要なものだと感じた。

一人暮らしの高齢者に配布しているということだったので
私と話したその常連さんは一人暮らしなのだと思う。
その同じお風呂に入った私との会話は、その日他人とかわした唯一のコミュニケーションで
あったかもしれないと考えるとなんとも言えない気持ちになった。

私はお風呂に入りながらこの銭湯に新しい価値を加えることができないか考えていた。

湯上りに番台さんとお話したが、萩の湯さんは薪でお湯を沸かしているということ。
そんな話をしながら少しの時間でしたが贅沢な時間が過ごせた。

内装や設備など不備がありそうだが
前橋市の「高齢者に優しい銭湯づくり等推進事業の補助金」
を利用してまで営業をする元気がないような雰囲気を感じた。

施設は減少をしていて、営業している施設も市内中心部に限られていることや
その他の入浴施設も多く営業をしていることから、利用者の増加は難しい状況にあるということだ。

この事業は、高齢者の健康的な生活の維持だけでなく、一人暮らし高齢者の見守りなどの側面もある。
対象者に対し今後も利用券を交付し、高齢者及び施設に対する支援を続けていくということだ

また、近くに公衆浴場がない高齢者の方には、市内5か所の老人福祉センターの利用を勧めているということである。

楽しみにしている方はいる。
銭湯で世代を超えたコミュニケーションを図ることができればそこには新しい価値が生まれるかもしれない。

生活環境が変わり、お風呂としての銭湯需要はもはやないと言っていいかもしれない。
しかし地域のつながりや、社会の学びの場など、まだその価値が見いだせるかもしれない。
東京などではその価値が見直されている中、前橋の銭湯では何故新しい価値が創造できないのか。

新しい価値の創造都市のはずである。

後継問題などももちろんあると思う。
経営者感覚がある若者など後を継ぎたい人がいるかもしれない。
マッチングという意味でも情報を常に収集していくことが必要だ。

利用者が減っているということで一人暮らしに限定せずに高齢者の希望者に
その範囲を広げ配布するなどしてはどうか。
高齢者夫婦に配布した場合、一人分は無料券でもう一人は通常に支払っていただくことで
利用が増えるかもしれない。

家にいるよりも社会とのコミュニケーションを図ることで刺激になって若々しくいれるかもしれない。
夫婦で、またはお孫さんを連れて銭湯でコミュニケーションをとることが思い出になるかもしれない。
シェアハウスの学生などに銭湯を味わってもらうこともいいかもしれない。

かもしれないばかりになってしまったが
銭湯に新しい価値を見出し、高齢者の憩いの場所を残したいと思う。

前橋市議会 議員 岡 正己

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