2023年3月15日

岡質問20分間。

議員になって24回目の総括質問。私を含め11名の議員からそれぞれ質問があった。他議員との被りもあり質問を取り下げたので時間的にはかなり余裕がありそうなのでゆっくりはっきりとした発言を心がける。後日、録画から見ることもできるのでお時間のある方はこちらからどうぞ。

令和5年第1回定例会 総括質問2日目 赤利根:岡 20分間
※内容抜粋
1 新しい価値の創造について
前橋市の子育て
岡質問:①保育手続きにおけるDX化
保育所等への入所の手続きがアナログで大変だという声を聴く。保育の手続きにおけるDX化を進めることで、保護者の負担軽減につながるとともに、事務負担の軽減にもなるが、現状について伺う。

(答弁者 福祉部長)
保育関係の手続きにおけるDX化の現状については、入所手続きにおいては、現在、国が進める子ども・子育て支援システム標準化に向けて準備を進めているところです。また、申込受付後の事務手続きにおいては、入所申込書をAI-OCRで読み込み、RPAを使ってシステムに取り込む等により、業務の効率化を図っているところです。なお、保育関係手続きにおける保護者の負担軽減につきましては、国における子ども・子育て支援システム標準化の動向を見極めながら、本市としての対応を検討したいと考えています。

岡コメント:業務の効率化は進んでいるようだが、保護者が申し込む時には全て紙、結果も紙で送られてくる。紙で書いたものがデータとして取り込まれて計算されてその結果を印刷し郵送しているということで、このアナログとデジタルの行き来はD Xのポイントである。点数で公平に審査しているとなれば尚更デジタル化できるのではないかと感じている。

岡質問:②子育て支援におけるDX化
国のデジタル田園都市国家構想推進交付金を受け、まえばし暮らしテック推進事業の中でめぶくIDの取組が進んでいるが、めぶくIDの活用を含めた子育て支援におけるDX化について、見解を伺う。

(答弁者 福祉部長)
子育て支援におけるDX化については、国において、保育関係を含め子育て関係の手続きは、優先的にオンライン化を推進すべき手続きに位置付けられており、マイナポータルから電子申請ができるようになる見込みです。

また、本市では、子育て支援におけるDX化の一環として、平成28年3月に「母子健康情報サービス」の提供を開始し、日々の育児の記録や写真を家族でシェアできる機能に加え、子供の定期検診や予防接種の記録が自動連係されるアプリの運用を開始しました。このアプリの周知については、市ホームページのほか、妊娠届の際に、母子健康手帳と一緒にリーフレットを配布していますが、3月7日時点で、ユーザー数が478人、登録こども数が763人にとどまっています。このような状況であるため、アプリについては、今後も、関係部課と協力しながら、啓発に努めるとともに、子育て支援におけるDX化については、今後も取り組みを進め、デジタルにより市民が暮らしやすいまちとなるように努めていきます。

岡コメント:あると便利というだけではなくて、なくてはならないというものになれば自ずと登録者は増えていく。現在、事前情報がない保護者にとっては、どの施設が合うのか電話して行かないとわからない状態である。また、保護者の希望も様々で、保育内容が合っていれば自宅と施設が遠くてもいいという方もいる。

例えばアンケート機能のようなもので、どうしても譲れない点、自宅からの距離、英語などの教育方針、新しい施設か、など優先順位を選ぶことで、お勧めしてもらえるマッチングアプリのようなものができるのではないか。

めぶくI Dとの連携を考えると前橋市の子育て施策をまとめて伝えることができると考えれるし、こちら側からプッシュ型でオススメできるようになると移住希望者などとの接点になり関係人口につながるなど様々な可能性を感じる。

岡質問:③まちなかでの子育て支援
子育てをしていて、リフレッシュしたい、まちなかで子どもを預けて買い物やランチ、美容院に行きたいといった声を聴くことがある。現在、前橋駅北口の再開発事業で建築中の建物内に、子育て支援施設を設置するとのことですが、その状況について伺う。また、高崎市では中心市街地に託児施設を新たに2か所設置するとの報道があったが、例えば元気21にある子育てひろばやその周辺で、一時的に子どもを預かるような事業の計画はないか、現状を伺う。

(答弁者 福祉部長)
子どもを預けてリフレッシュしたいといったニーズに対応する一時預かり保育については、現在、公立保育所を始めとした認可保育所や認定こども園等で行っています。前橋駅北口地区に建築中の建物内の子育て支援施設については、令和6年春頃に施設の引渡しが予定されているので、子育て環境の更なる充実を図るため、一時預かりを中心とした子育て支援事業を、引き渡し後速やかに開始できるよう準備を進めていきたいと考えています。

次に、元気21やその周辺での公設による新たな一時預かり事業については、現時点では行う予定はありませんが、前橋駅北口地区の事業の利用状況等を踏まえ、関係部課と意見交換をしながら、その必要性について検討して行きたいと考えています。

岡コメント:「前橋市の公立保育所を始めとした認可保育所や認定こども園等」の一時預りの人気の園の話で、予約しようとして9時の予約開始に電話して9分間繋がらなくて繋がった時には8番目であったという話も聞いた。とにかく電話対応のようだがこの9分間も貴重な時間である。その他、何かと電話対応も多いので人手不足の中でさらに厳しい環境になってしまっている。

駅前の一時預かりを中心とした子育て支援施設に期待するところではあるが、高崎市の託児施設は年間延べ1万人の利用があり、今後は合計4ヶ所に増やしていくということで需要は明らかなようだ。この1万人がただお子さんを預けているだけではなくて、近隣で経済活動をしていると考えるとまちなかに対しての効果はかなり大きく、中心市街地活性化の観点からもお子さんを気軽に預けられる場所は必要に感じている。

常に子供と一緒にいてストレスを感いてしまう保護者もいる。そこに行けば預けられるというわかりやすさや、市がやっているという安心感も重要である。それこそめぶくI Dによって混雑状況や市民が優先的に予約できるなどの機能を追加していくこともできると思う。

千代田町中心拠点地区再開発では、図書館新本館に子ども図書館が移転合築されると聞いている。そのタイミングで現在子ども図書館がある場所に託児機能を持たせることができれば、元気21は子育て施設としての機能が強化され、まちなかの特徴である文化施設や店舗が今よりも子育てと結びつき、さらに子育てしながら働ける環境が整うのだと思う。

 2 中心市街地(まちなか)について
岡質問:(1) 銀座通りの街路灯
銀座通りに設置されている街路灯は、全長570メートルの間に47灯設置されていて、構造は上2段がライトで下にスピーカーがついているという形状である。先日確認したがこのうちライト、スピーカーが全て正常についているものは4灯のみである。

またライトもスピーカーも完全に壊れているものは14灯であった。47分の14ということは約3分の1は意味をなしていないということである。中には、かなりの傾きがあるものや道路標識が取れそうになっているもの、日中なのにライトがつきっぱなしになっているものもある。今後まちなかの再開発が進むに当たり、古い街路灯や破損した街路灯も新しいものにしていくことも考えなければならないと思うが、この銀座通りの街路灯の維持・管理についてはどのような形で行われているのか伺う

(答弁者 産業経済部長)
銀座通りに設置されている街路灯については、いずれも前橋銀座一丁目商店街振興会と前橋銀座商交会という商店街団体が所有し、維持管理を行っています。老朽化、又は破損した街路灯については、商店街団体において修繕を行いますが、市としても街路灯の修繕・改修等に対して「商店街リフレッシュ事業補助金」を予算計上し、支援を行っています。近年では、商店街団体の会員の高齢化や会員の減少により、商店街団体による街路灯の維持管理が困難になっている、という問題もあると認識しています。このため、様々な支援策について今後検討していきたいと考えています

岡コメント:現在の状況を見ると商店街団体に補助金を出したとしても修繕や改修はなかなか難しいのもがあると感じてしまう。また、銀座通りは千代田町中心拠点地区再開発に面している通りであり、スズラン前橋店の移転などもあることから拙速な対応で改修しても無駄になってしまうことも考えられる。破損しているものもあるということは何かあった時に通りだけの問題ではなくなってしまう可能性もある。持続可能な仕組みを構築していけるように検討をお願いする。

岡質問:(2) 再開発における市道の整備

まちなかは、施設と施設を繋ぐ道についても人々が歩いて楽しめる空間に整備することが、まち全体の回遊性を向上させる上で重要だと考える。こうした中、千代田町中心拠点地区の再開発では、銀座通りや中央通りに面した大規模な区域において施設整備が行われるため、区域に面する通りについても施設のイメージや周辺の景観などを考慮して一体的に整備することが望ましいと考える。そこで、本再開発の区域に面する通りの整備について市の見解を伺う。

(答弁者 都市計画部長)
施設イメージなどを考慮した一体整備が望ましいものと思いますが、本事業の区域における局所的な整備ではなく、通り全体の整備も念頭に検討していくことが必要であると考えています。

そのため、現在では広瀬川河畔緑地や馬場川通りの整備も進められていることから、まずはそのような整備状況も踏まえた今後の整備方針について、地元商店街や庁内関係部署などと共に検討していきたいと考えています。

岡コメント:まちなかを歩いてみると通りによってその照明が本当にバラバラで、L E D化され、ただ明るければ良いというようなものもあり、明るさの計画がない。通りのハード部分はもちろん、光もその街を印象付ける重要な素材である。これは何もイルミネーションのような派手なことをやるということではなくて、光の色味や照度などを統一したりすることでまち全体の雰囲気がだせるということです。再開発と同期するようにまちなかのライティング計画が必要だと感じる。アーバンデザインとの整合性なども考慮しながら進めていただくことを要望する。

□3月15日総括質問2日目質問一覧
山田 秀明議員
1 DX推進について
2 高齢者バス利用促進施策について
3 市民活動支援について
4 まえばし就職氷河期世代活躍支援について
5 農業用水路について

横山 勝彦議員
1 道の駅まえばし赤城について
2 赤城山南面の活性化について
3 国際交流について
4 次世代ドローンの活用について
5 災害時の人工透析施設の対応について

吉田 直弘議員
1 水道事業について
2 新前橋駅の整備及び周辺の再開発について

新井 美咲子議員
1 母子保健について
2 帯状疱疹予防接種について
3 緑の保全について
4 前橋市のDXについて

三森 和也議員
1 地域包括ケア体制の確立について
2 子育て支援施策の充実について
3 本市職員の働き方について
4 本市におけるバリアフリー施策展開、まちづくりについて

小林 久子議員
1 保育環境の充実について
2インボイス制度導入の問題点について

高橋 照代議員
1 千代田町中心拠点地区第一種市街地再開発事業について
2 図書館について
3 ごみ政策について
4 生活困窮者自立支援制度について

近藤 登議員
1 教職員による不適切な指導について

入澤 繭子議員
1 教育について
2 子供の権利について
3 子供の居場所について

岡 正己議員
1 新しい価値の創造について
2 中心市街地について

中林 章議員
1 令和5年度予算について
2 令和7年度第9回定期見直しについて

□本日のめぶき 「銀座通りの歴史」

銀座通りとはまちなかを東西に横切る商店街で、元々は横山町通りと榎町通りと呼ばれていた歴史のある通りである。旧町名の横山町と榎町にあり、町名と通りの名前がリンクしていた。ちなみに榎町はかつて榎の大木があったことで榎町となったようである。

横山町通りは中央パーキングからオリオン通り入口あたりまで、榎町通りは オリオン通り入口から旧Qの広場のちょっと先まで。明治37年の群馬県営業便覧からは、寺や神社があって料理店や割烹店など飲食店の多いエリアで活気があったことが伺える。明治末期からは榎町は映画の街となり、昭和40年代からは、ニチイ、スズランといろいろな店ができてまさにまちの中心地となっていた。昭和63年と翌年平成元年のオープンモール化事業により現在の銀座通りの姿になった。

前橋市議会議員 岡 正己

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