2018年9月15日

広瀬川に新しい顔。

「広瀬川」 萩原朔太郎

広瀬川白く流れたり
時さればみな幻想は消えゆかん。
われの生涯(らいふ)を釣らんとして
過去の日川辺に糸をたれしが
ああかの幸福は遠きにすぎさり
ちいさき魚は眼(め)にもとまらず。

前橋の詩人、萩原朔太郎も詠った前橋まちなかのシンボル広瀬川。
私も、子供も頃から自転車で通ったり、大人になってからは広瀬川ナイトサロンという4日間のイベントを開催したりした特別な場所だ。
そんな広瀬川に新しい顔が姿を見せた。

住友不動産の広瀬川レジデンスだ。
まちなか居住が促進される。

免許の自主返納など、高齢者の車離れが少しづつではあるが進んできている。
まちなかというのは徒歩圏内に必要なものが揃っている。

歩くことで健康にもいいだろう。
価値の転換は少しづつではあるがおきているように感じる。

萩原朔太郎の詩、「広瀬川」には実は上の句がある。

広瀬川 萩原朔太郎

物はみな歳日と共に亡びゆく
ひとり来てさまよえば
流れも速き広瀬川
何にせかれて止むべき
憂のみ永く残りて
わが情熱の日も暮れゆけり

広瀬川白く流れたり
時さればみな幻想は消えゆかん。
われの生涯(らいふ)を釣らんとして
過去の日川辺に糸をたれしが
ああかの幸福は遠きにすぎさり
ちいさき魚は眼(め)にもとまらず。

上の句があるととてもわかりやすくなる。
くらい、とてもくらい。
川を眺めながら相当な落ち込みようである。

現在、この広瀬川は「街中リバーフェスin広瀬川」というカヤックやSUPなどのレースや、アヒルの黄色いおもちゃ「ダックちゃん」を流すレース「ダックレース」が行われている。
まちの中を流れる川にアウトドアの要素を持ってきて新しい価値を創造している。

ウエットスーツの人たちが信号待ちをしていたりと、その光景も山とまちの中間としての前橋にとても似合っているように感じた。

広瀬川が見せる様々な新しい顔。その顔の色は何色か。

この時ばかりは、
広瀬川黄色く流れたり
である。

前橋市議会 議員 岡 正己

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