2018年11月22日

どっと混む。

前橋中央通り商店街21時。

灯りが煌々。

まちなかの新しいコミュニティスペースcommで「ど〜なってるの?再開発」というイベントが行われた。
今、前橋のあちこちで騒がれている「まちなか再開発」について若者がわからないことを共有しようという集まりだ。
5、6人くらいを想定したイベントだったようだが蓋を開ければびっくりの80人近く集まるものになっていた。

まさにどっと混む(.com)である。

イベントの告知はフェイスブックのみ、やはりイベントは広報ではなくてその内容だ。

全く筋書きが無い集会で、終始ハラハラしっぱなしだったが、進行を担当した前橋まちなかエージェンシーさんはとても丁寧に進めていた。

どちらの立場でも無いフラットな感覚が重要で、答えを見つける会でも無い。と言うか答えは無い。
地権者の想い、市民の想い、若者の想い。それぞれの答えはあるかも知れないがそれは必ずしもイコールでは無い。

今までの30年間のまちなか再開発の歴史を振り返ったり、他都市の事例なども偶然的に混ざり合い、とても実りの多い会であった。

今こそ求められているのはリーダーシップだ。誰かが敵で、誰かが仲間では無い。我々は前橋を良くしたいと同じ船に乗っているのだ。みんながバラバラになりそうな時にこそリーダーが必要である。

前橋市のリーダーは誰か。市長だ。

「ど〜なってるの?再開発」の前は、群馬会館で開催された
歴史まちづくりシンポジウム「歴史都市まえばし」に参加した。
基調講演とパネルディスカッションという構成。

第一部の基調講演は前橋学センター長 手島 仁氏による「歴史都市まえばしー平成から次の時代へ」
歴史を紐解くことは今のヒントを探すことだ。ここ5年間の活動報告では、5年前と今との違いは明白に感じた。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の話などすでに懐かしいと感じるものもあったが、前橋市民にその昔生糸で栄えたまちであるというアイデンティティをより多くの市民に持たせてくれたことは事実であると思う。

歴史観光都市としての価値はある。ではそこからどうするか。
・ランドマークや物語性が足りない
・前橋三大祭りと組み合わせたいが誘客的魅力度に欠ける
・着地型観光地にするためには、PRでなく、工夫と創意による物語性の高い(マーケットイン)地域づくり(歴史空間の創出)が必要
手島氏のあげる課題も全くその通りだ。観光とは非日常を体験するということだ。

京都をみやびとした時に我々地方都市はひなびと表現して、「ひなびの風流」に価値を見出していく。
この全てが前橋ヴィジョンの「めぶく」になぞらえて進んでいる点もとても興味深かった。
「めぶく」の実践事例のようにも感じた。

第二部は国土交通省都市局公園緑地・景観課緑地環境室 国際緑地環境対策官の脇坂 隆一氏
前橋市長 山本龍氏、NPO法人グリーンバード前橋チームリーダー 渡邉辰吾氏によるパネルディスカッション。

脇坂氏の経験値から語られるものはとても重みがあった。青森駅のねぶた会館「わらっせ」を40億で作った話。
なぜ金沢が今のようにスーパーブレイクしているのか、などなかなか聞けないお話が聞けた。
国に対してプレゼンに行く時には覚悟が必要。最低3人は専門の担当をつける。課長などではなく専任する人の使命が重要。その時に文化財の担当者とまちづくり、都市計画の担当者と調整役を一人つけてチームで動き各課横断的に進めていかなければ行政特有の縦割りに阻まれて話が進まないという。

前橋市が歴史文化基本構想に真剣に取り組む時が来ている。

その時のリーダーは誰か。市長である。

脇坂さんに前橋の魅力はなんですか?という質問で「赤城山と利根川です。」と言っていた。
「そうです。そうなんです。」分かる人には分かるのだ。と一人嬉しくなっていた。

合計で4時間も話を聞くというのは、身体的にも脳内的にとても大変だったかその分受けた影響はとても大きい。

前橋市議会 議員 岡 正己

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