2019年11月20日

マース。

「交通の未来を考えるシンポジウム」別名スマートモビリティチャレンジシンポジウム。前橋市は、経済産業省、国土交通省の支援を受け、IOTやAI、自動運転など新たな技術を公共交通に活用し、公共交通の維持・充実に向けた新たなサービスの導入に向けた取組みを開始、それが「MaaS(マース)」だ。

「Mobility as a Service」の略で、マースと読む。直訳すると「サービスとしてのモビリティ」で、移動のサービス化を意味する。ITS(Intelligent Transport Systems/高度道路交通システム)を活用した新たな交通政策を進めるフィンランド政府の取り組みの中で2014年ごろに生まれた概念とされている。

一般的には「あらゆる交通手段を統合し、ワンストップで予約・決済・利用できるようにする概念」を指す。

最終的には、都市計画と整合するなど交通政策に位置付けられるレベルまで統合される必要があるが、現段階では、プラットフォームを活用するなどしてさまざまな交通手段を結び付けていくことと考えていれば間違いはない。

例えば、電車やバスなどの公共交通機関をはじめ、タクシーやライドシェア、サイクルシェア、飛行機、船など、各移動サービスの予約や決済などが一つのプラットフォーム、いわば一つのアプリ上で行うことができるようにするイメージだ。(自動運転LABから引用)レベル0〜レベル4まであり、日本は今レベル1だという。

シンポジウムは1部と2部に分かれていて時間も12:10〜18:15までの長時間にわたる。1部は基調講演【東京大学生産技術研究所 特任講師 伊藤昌毅 氏「AI、IoT、ビッグデータの公共交通への活用と社会変革への影響」】と取組報告【1.前橋市(将来構想、MaaS実証実験等)交通政策課長 細谷精一2.横須賀市(スカモビ構想等)YRP研究開発担当課長 高橋信一郎氏3.つくば市(つくばモビリティロボット特区等)筑波大学教授 大澤義明氏4.東急電鉄(伊豆地域における、MaaSアプリ「Izuko」の取組み等)次世代インフラ担当課長 森田 創氏】、2部は取組報告【1.前橋市 山本龍「車依存社会からの改革~生活交通充実に向けた取り組み~」2.芳賀地区地域づくり推進協議会 印牧美佐生氏「地域課題と生活交通」3.群馬大学 小木津 武樹氏「前橋市との自動運転の取り組み」】と基調講演【モビリティジャーナリスト 楠田悦子氏による基調講演「新たなモビリティサービスが生活交通に与える可能性 ~生活者の視点で~」】とパネルディスカッション【パネルディスカッションの模様。パネラー:伊藤昌毅氏、楠田悦子氏、阿部正治氏(群馬県バス協会 乗合部会長・関越交通株式会社常務取締役)、國岡充朗氏(前橋地区タクシー協議会副会長・アサカタクシー株式会社代表取締役)、小林要一氏(前橋商工会議所副会頭)、共愛学園前橋国際大学学生 新井竜也氏、林胡桃氏 ファシリテーター:前橋市長 山本龍】と盛り沢山だ。


交通に関しては、特に市民の関心が高い。沢山の来場者がそれを物語っていた。学生は違うかもしれないが、高齢者などの交通弱者は、そのままデジタル弱者と当てはめることもできる。スマートフォンやアプリと聞くだけで、拒否反応が出てしまう人もいるだろう。問題解決のためには歩み寄りが大切である。慣れていくしかない。テクノロジーによって解決できることは確かなのだ。しかし、そのテクノロジーと人間とを近づけるのはやはり人間しかいない。コミュニケーションが重要だ。交通とはもともとコミュニケーションである。その基本に気がつかないといけない。

前橋市議会議員 岡 正己

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2024年5月15日

岡 正己 議員

馬鹿。

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