前橋まちなかブラビ像。

よく見ると台座に１９という数字が刻まれている。その昔、ウッチャンナンチャンのウリナリという番組があった。その番組の企画でブラックビスケッツというグループが商店街を活性化しようと商店街の名前に「ブラビ」という名前をつけるというものがあった。前橋の中心商店街のオリオン通り商店街が名乗りをあげオリオン通り商店（ブラビ通り商店街）となった。東京で一人暮らしをしていた時にこの番組を見て、自分の地元が出てちょっと嬉しい反面、商店街の名前を安売りしているようで嫌な気持ちもした。

オリオン通り商店街はその昔、オリオン座という映画館があったことに由来しているが、オリオン座があった場所は現在駐車場になっている。小学校の時によく映画を観に行った思い出がある。手書きの大きな映画看板や、ガムがへばりついた床にじめっとしたようなシート、映画館全体の雰囲気がなんとも言えずとても好きな場所だった。

なくなったときはとてもショックだった。このブラビ像調べてみると２０体あるようでこの１体の他の１９体の行方が気になって調べてみるとYahooオークションなどに出品されていた形跡があった。２５，０００円で落札されているものがあったが、もともと定価５０，０００円らしいので半額の価値しかないことになる。時代とともに価値が上がるもものと下がるものがある。その差はなんなのか。確かなことはテレビ番組の企画では活性化にはつながらないということである。

前橋市議会議員　岡 正己