2020年5月21日

前橋は何もしやしねぇ!

控え室に議案が送付された。

臨時会は27日午後1時開会。
□付議事件
(1)令和2年度前橋市一般会計補正予算(議案60号)
(2)令和2年度前橋市国民健康保険特別会計補正予算(議案第61号)
(3)前橋市国民健康保険条例の改正について(議案第62号)
(4)令和2年度前橋市一般会計補正予算の先決処分について(報告第1号)
(5)前橋市市税条例等の改正の専決処分について(報告第2号)
(6)前橋市国民健康保険税条例の改正の専決処分について(報告第3号)

質疑は3人以上の会派の代表者のみ行う。事前にしっかりと内容を把握していないと賛成も反対もできないので疑問点を各担当課に問い合わせてヒアリングした。

「まちを歩けばクレームをうける」

クレームをうけることは我々議員の仕事の一つであるが、ここ最近は特に前橋市、群馬県への不満がとても多い。

「前橋は何もしやしねぇ!」

言われ続けたこの言葉への返答が今回の議案第60号(令和2年度前橋市一般会計補正予算)である。しかしその内容は十分とは言えない。一度出遅れた感のある政策を取り戻すのは容易ではない。市民発信の様々な素晴らしい取り組みはあるが、市独自の取り組みが弱い。

私が特に不満に思っているのは学校への対応である。以前より、前橋市に関しては5月末まで分散登校、6月から通常登校でいいと訴えてきた。それにはまず「学校に行かなければいけない!」という部分を考え直さないといけない。各保護者がどのように考えているのか、オレンジメールなどでアンケートの取ることで各学校単位で細かく分析もできるはずである。家庭環境などが違いすぎるので全員一律は難しい。多数決のみで決めるのではなくて生徒児童によってはオーダーメイド的に考えるしかない。

オンライン授業にしても全体に平等にと考えていくと予算など様々な壁にぶつかってしまう。学校に行くことが出来ない。または行きたくない。行きたくてもいけない。などの環境に対応する。給食の問題もとても大きい。栄養バランスもそうだが、母親の負担や一人親家庭などで子供にしっかりとした昼食を用意できずに罪悪感を抱いている親もいる。新型コロナウイルスとは今後長い期間付き合っていくことを考えると、学校を開くということを基本に感染者が出たときにインフルエンザのように学級閉鎖、学校閉鎖など段階的に閉じていくのがいいのではないか。そして分散登校で徐々に開いていく。

現状の前橋市の感染者数、示された根拠的なものを考えるとなんのための分散登校なのか。ある意味緊急事態宣言が解除された今が分散投稿の時期なのではないのか、と感じる。分散登校して感染しないという根拠もない。群馬県のガイドラインは完璧なのか。群馬県のガイドライン案をどこまでなぞるのか。同じ県内と言ってもその環境は違う。

群馬県のガイドラインの警戒度3、2の行動基準の参考(学校の部分)は的が外れている。段階を一つづつまちがているように感じる。詳しくはこちら:https://www.pref.gunma.jp/contents/100154495.pdf

警戒度3:県内では感染リスクが抑制されているが都内では依然として感染リスクが高い=県外移動禁止は理解ができる。しかしそれが=登校なしと位置付けられているのは理解ができない。

県外移動が禁止されている中で県内の感染リスクが抑制されているのであれば=分散登校ではないのか都内の状況に常に判断が影響されるという部分のエビデンスが弱すぎる。

各家庭環境はそれぞれ違う、違いすぎるということをまず受け止めなければならない。今回の教育委員会の6月1日から学校再開というお知らせにしても、家庭に基礎疾患のある高齢者と一緒に住んでいる生徒児童はどうすればいいのか?それでも行かせるのか?県のガイドラインに従うという基本姿勢に疑いはないのか?なんのために各市町村単位で検査結果の公表や移動制限をかけているのか?県外移動禁止の中で東京の感染状況がなぜそもそもの移動範囲の小さい児童生徒に一番影響しているのか?学校、教室が集団だということでありますが集団でもウイルスを拡散させないように考えていくのが仕事である。疑問が溢れてくるような政策は良いとは言えない。

前橋市のお隣、高崎は6月1日から一斉登校で給食もある。高崎にできてなんで前橋にできないのか?原因を徹底的に掘り下げていく必要がある。

前橋市議会議員 岡 正己

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