2020年8月24日
前橋市蚕糸記念館。
夏休み最後の日曜日は家族で過ごす。赤城山に行こうと思っていたが天気が微妙なため敷島公園を目的地にした。前橋の養蚕・製糸用具及び関連資料のある前橋市蚕糸記念館に。
この建物は群馬県指定重要文化財となっている。1912年に現在の前橋市平和町に国立原蚕種製造所前橋支店として建設された。当時、日本全国で6箇所に建設された内、現存する唯一のものである。1981年に前橋市が現在の敷島公園バラ園内に移築して「糸のまち前橋」の象徴とし、蚕糸記念館として開館した。
春秋に開催されるバラ園まつりの時は来場者が増えるが普段はそんなに多くはなく。来場者0人の時もあるという。外観含めてとても意味のある建物である。1981年当時と今ではだいぶ違ってきている。もともと近くには萩原朔太郎生家もあったがまちなかに移築されて前橋文学館とセットになることで相乗効果が生まれている。
歴史まちづくりの一環でこの蚕糸記念館の移築も検討はされているようだがその場所はどこが理想的なのか。歴史まちづくり法に基づく歴史的風致維持向上計画を策定することで国の補助を受けながら大規模な施策も可能になる。アーバンデザインとの整合性、歴史的文脈、地元との調整など課題は多い。
前橋市議会議員 岡 正己