2020年10月29日
逃している、観光バス。
前橋市住吉町にある旧安田銀行担保倉庫で「ハラサワコレクションvol.8生誕130年 赤城絵かきの小林真二展」が始まった。小林真二作品をまとまって鑑賞できる貴重な展覧会となっている。10月31日14時からは開催記念のトークショーも予定している。ロブソンコーヒーの美味しいコーヒーをいただきながらトークが楽しめる機会ということだ。
□開催記念トークショー 「小林真二の画業とその時代」
出演者
染谷 滋氏(元県立館林美術館館長)
酒井 重良氏(県美術会常任理事・画家)
原澤 忠夫氏(ハラサワコレクション)
日時:10月31日(土) 14時-15時半 参加費 無料
旧安田銀行担保倉庫西側 お問合せ090−2522−8079 (村上)
主催/ハラサワコレクション 共催/(公社)企業メセナ
協賛/ロブソンコーヒー 協力/(同)前橋文化計画 上州文化ラボ
とそれは良い。この光景を見て欲しい。観光バスが停まっている。
目的地は煉瓦倉庫ではなく前橋のソウルフード登利平住吉町店だ。このバスツアーはソーシャルディスタンスを保つ為、2席を1人用として広々使っているのでこのバスのサイズでも乗客は25人程度ということだった。東京の阿佐谷を出発し、八ッ場ダム、岩櫃山へと向かうツアーの途中ということだ。運転手さんと話すと、なんと前橋にはこの登利平住吉町店のためだけに立ち寄っているとのとこだった。そこまで魅力ないのか、前橋。せっかく都内から観光バスで来ているのに昼食ついでに寄るところもないらしい。乗客の方々とも少し話せた。皆この赤煉瓦倉庫に興味を持っていた。はっきり言ってここで何か売っていれば買う人は必ずいる。なぜなら前橋ではここ以外どこも立ち寄らないからである。今までこれを逃していたのである。
倉庫の扉を開けると光が差し込んできた。倉庫を倉庫でしか使えていないまち、前橋。それでいて新しい価値の創造都市を謳うまち、前橋。民間の力でということもわかるが、行政の政策、リーダーシップも絶対に必要である。
前橋市議会議員 岡 正己