私にとって初めての経験だった。教育福祉常任委員会に付託されていた議案第２８号「前橋市敬老祝金条例の改正について」が全会一致で「否決すべき」となった。担当委員会ではないが傍聴していた。２６日の本会議で採決になるが委員会で全会一致で「否決すべき」となるのは初めての経験だった。

平均寿命の伸長等により、敬老祝金の受給資格及び額を見直すもので、今まで満８０歳と満８８歳の市民に１０，０００円、満１００歳の市民に１００，０００万円をそれぞれ敬老祝金として送っていたが平均寿命の伸長等により、敬老祝金の受給資格及び額を見直して満８０歳と満８８歳の市民には支給しないとするものだった。これにより令和３年度の予算は１，１４７万４，０００円と令和２年度（６，９７０万９，０００円）に比べて５，０００万円ほど削減となっていた。ちなみに令和元年度６，３２２万４，０００円である。毎年高齢者は増え続ける。来年度満８８歳になる市民は約２０００人ということだ。

この敬老祝金贈与事業は長寿命化によって年々予算が倍増することは目に見えている。コロナ禍は有事である。今までにないことであるため当局が思い切って予算削減したことは理解できる。「唐突感があった」「楽しみにしている市民がいる」等、委員の納得は得られなかった。

前橋市議会議員　岡 正己