2023年5月23日

「ウイスキーを水で割るように言葉を意味で薄めてはいけない」

5月委員会開催日、初日は市民経済常任委員会と私の所属する建設水道常任委員会が開かれた。

□赤利根的ピックアップ
「前橋テルサ再び公募へ」
市民アンケートなどを経て、フィットネス施設とプールの用途を維持することが望ましいとした事業提案型公募を実施し、賃貸利活用に向けた有線交渉権者が決定したがその後辞退となってしまった。フィットネス施設とプールの機能を維持するという部分が業者からしてもかなりの重荷になってしまったようだ。

現在は空き施設であるが、維持管理は続けていかなくてはならない関係で年間約6000万円もの費用負担が発生している。この状態を早急に解消するため、土地・建物の売却に向けた事業提案型公募を改めて実施する。

□ 事業提案型公募
(1) 民間活力導入の方法及び提案価格
土地・建物の売却:売却基準価格284,243,000円
※売却基準価格であるため、これを下回る価格の提案も可
(2) 優先交渉権者の選定
前橋市が行う事業提案型公募で、有資格の応募者から提出された企画提案書類
をもとに、前橋市が設置する審査委員会において書類審査、プレゼンテーション
及びヒアリング審査を行い、最も優れた事業提案をした応募者を優先交渉権者と
して選定する。
(3) 提案条件
・中心市街地の活性化や前橋市の財政負担縮減につながる事業企画であること
・千代田町中心拠点地区の再開発や活発化している民間団体によるまちづくりに資するよう配慮すること
・土地・建物の売却に伴う引渡しから原則として2年以内に提案事業を開始し、事業開始から10年以内に事業内容を変更するときは事前に市の承諾を得ること
・対象物件の引渡しは現状有姿とし、現状での活用、改修しての活用のほか、
建替えも可とするが、いずれも外観は中心市街地と調和のとれたものとする
よう配慮すること
(4) 主な審査の視点
・第七次前橋市総合計画との関連性への配慮
・周辺地域及び前橋市全体への経済波及効果や活性化の見込み
・地域住民の安全安心と街並み等への配慮
・前橋市の財政負担縮減への寄与
(5) 審査委員(予定)
・前橋商工会議所をはじめとする産学官の有識者
・中心市街地に関わる団体・組合関係者
・中小企業診断士などの学識経験者
・前橋市等の行政関係者

□概略スケジュール(案)
令和5年 5月 ・市民経済常任委員会で事業提案型公募の実施について報告
令和5年 6月 ・公募要項の公表、及び現地見学会開催
令和5年10月 ・応募の締め切り
令和5年11月 ・書類審査(一次審査)
令和5年12月 ・プレゼンテーション及びヒアリング審査(二次審査)
令和6年 1月・市民経済常任委員会で優先交渉権者の決定を報告
・優先交渉権者への決定通知
・仮契約の締結(※)
令和6年 2月・テルサ設置管理条例廃止議案及び財産処分議案を3月議会に提出することを市民経済常任委員会で報告
令和6年 3月 ・テルサ設置管理条例廃止
令和6年 4月 ・所有権移転登記が完了次第、引渡し
※テルサ設置管理条例廃止議案及び財産処分議案の議会可決をもって「本契約」に移行する。

□委員会議題一覧
・市民経済常任委員会議題
(1)旧広瀬中学校の利活用について(スポーツ課)
(2)道の駅まえばし赤城の運営状況について(観光政策課)
(3)六供清掃工場の余剰電力を活用した自己託送実証事業に係る実績の中間報告及び正式実施に係る公募型プロポーザルの実施について (環境政策課)
(4)令和4年度前橋市省エネ家電買換え補助金交付事業の実施結果について (環境政策課)
(5)令和4年度前橋市次世代脱炭素設備導入補助金交付事業の実施結果について (環境政策課)
(6)土地の買入れについて(駒寄スマートIC産業団地用地) (産業政策課)
(7)土地の売払いについて(西善中内産業用地の一部)(産業政策課)
(8)産業立地推進事業の経営戦略策定について(産業政策課)
(9)前橋テルサへの民間活力導入に向けた事業提案型公募の実施について (産業政策課)
(10)令和5年度新規就農者激励会・家族経営協定合同調印式の開催について (農業委員会事務局)

・建設水道常任委員会議題
(1)前橋市自然環境、景観等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例の改正について (都市計画課)
(2)前橋市営住宅広瀬団地建替事業におけるPFI導入可能性調査業務報告について (建築住宅課)
(3)第34回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞について(公園管理事務所)
(4)前橋市公園条例の改正について(公園管理事務所)
(5)中央児童遊園(るなぱあく)の利用制限等について(公園管理事務所)

□本日のめぶき「ウイスキーを水で割るように言葉を意味で薄めてはいけない」

委員会終わりで前橋市立前橋高等学校の開校記念式典に移動。式典には間に合わないので祝辞は副会長にお任せして講演の途中から参加した。開校記念講演会は、前橋文学館の萩原朔美館長から「前橋は先端の表現者を生む」という演目。

肩の力が抜けた感じで溢れ出す言葉のなかに「ハッ」とさせられるものがてんこ盛りであった。「白い」という言葉の比喩の話で「午後のノートのように白い」と発言した学生がいたことや、「世の中に溢れるモノの前には必ず本質があるが人間は違う」という話、「事実は生物、すぐ腐る」というフィクションの重要性、「世界に対して興味を失った人を老人と呼ぶ」、中でも田村隆一氏の「ウイスキーを水で割るように言葉を意味で薄めてはいけない」という言葉が私の頭の中にこびりついた。

前橋市議会議員 岡 正己

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